考える!楽しむ!第一回福見友子杯 少年少女柔道錬成大会 開催レポート

館長(コラム・講演・対談) 2018年3月20日
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3/18(日) 記念すべき第一回福見友子杯を開催致しました!

 
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この大会は、競技志向ではない少年少女柔道大会の理想を追求し、具現化させた大会です。
株式会社eJudo 代表 古田さんとのある日のやり取りから、「じゃあ我々の理想とする大会を我々の手で作っちゃいましょう!」という話しになったのが、昨年11月。

 
 
理想の大会とは、
参加した子ども達が、試合の勝敗を凌駕する楽しみを見つけられる大会
観戦に来た保護者の皆さまに「子どもに柔道を習わせて本当によかった!」と思っていただける大会。
子ども達が柔道を通して、他道場の仲間とも仲良くなれる大会。
子ども達が柔道をもっともっと好きになってくれるような大会。

 
 
その理想に共感してくれた元世界チャンピオンの福見友子さん(JR東日本女子柔道部コーチ)や新宿区柔道会指導部の先生方にもご協力いただき少しづつ準備を進めて来ました。

 

 

 

そして迎えた大会当日。
9:30 国歌斉唱&開会式。

 

開会式後はお互いを知るアクティビティ。
福見先生はじめ私たちスタッフ陣も子ども達に混ざり《バナナおに》や《誕生月順に円になる》、《小指の長い順に並ぶ》等々で初めて会った他道場の仲間との距離を縮めました。
 
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そして所属道場の枠を超えたグループに分かれ、グループ毎にゲーム感覚の自己紹介タイム。
 
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続いて福見友子先生による技術講習会「小内刈」。
 
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福見先生が手本を見せた後、「崩しの方向は?釣り手の使い方は?一歩目の足の位置はどうだった?」と子ども達に問いを投げ掛け、その問いについてグループで話し合います。
 
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問いの答え合わせをした後は、グループ毎に小内刈の練習。
グループ内で一番年下の子が、みんなの前で小内刈を披露します。
 
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上級生が仕切って盛り上がっているチーム、しーんとしてるチーム、活発に意見を交わし合っているチーム…それぞれでしたが、基本的に私たち大人は口を挟みません。
これは今大会の特徴の一つ。指導者や観戦者の姿勢を大会要綱に明記しています。
 
 
★福見先生による技術講習におけるグループワーク中は、アドバイスは禁止とする。
但し、子供たちからの質問があった場合のみ、その質問に対しヒントを与えるに留まる程度の回答をすることができる。
★団体戦においては、試合終了後の拍手のみに留めアドバイスや声援は禁止する。

 
 

また、財団法人日本サッカー協会の「こどもエリアに入る前に!」(http://www.jfa.jp/youth_development/players_first/)を参考にして、福見杯バージョンを作成して観戦者の方に配布しました。
 
 
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技術講習の締めは、世界を制した切れ味鋭い福見先生の背負投!
一流の技は子ども達の目にはどんな風にうつったでしょうか?

 
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講習会後はおやつタイム(バナナ)!
グループ毎にチーム名を決めながらもぐもぐ。

 
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ワイルド ナイツ
三振
ビックボンバー
勝利の女神
ねぎしチーム

 

 

個性的なチーム名が出揃った後は団体戦。
 
団体戦に関しても、国際柔道連盟試合審判規定(2017.1~2017.12)及び国内における少年大会特別規定を基とし今大会では独自ルールを設けました。
少年期に何を身につけるべきなのか、を考えた時、それは試合に勝つための技術ではなく、一つ一つの技の地力やしっかり組み合って技を掛け合う姿勢だと考えています。そんな私たちの意図を反映した追加ルールです。
 
 
★試合は全て組み合った状態から始める
★組手は相四つのみとする(組手は申込事項に記載する欄を設け、同じ組手同士が
当たるよう主催者側が調整する)
★次の技(行為)を反則とし、反則行為が認められた場合、1回目は口頭注意、2回目は反則負けとする。
・一本背負投
・片膝または両膝が畳につく背負投
・捨身技、巻込技等身体を捨て相手を巻き込んでいくような技
・奥襟を持つこと(一瞬でも禁止する)

 
 
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熱戦が繰り広げられ、大きな怪我もなく無事に終えることができました。
表彰は団体戦優勝チームだけではなく、チームワーク賞としてチームワークが
良かったチームにもメダルが授与されました。
 
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最後は記念写真をとって終わり!

 
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大会終了後、志道館から参加した子どもたちに「何が一番楽しかった?」と聞くと「自己紹介のゲーム!」「バナナおに!」との答え。
よい思い出となってくれたら嬉しいです。

 
 
何事も初めての試みは手探りの部分が多く、準備も大変でしたが、第一回大会を終え心地良い気分です。
課題もいくつか見つかったので、そこはクリアにして第二回大会に臨みたいと思います。

 
 
 

 

館長・坂東真夕子

 

 

 
 
 

 

 

 

 

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