【小学生クラス】個を鍛え、自立を促し、自分の力を人のために使える人になる

文武一道塾 志道館 小学生クラスでは幼児クラスでの取り組みを継続させながら、子ども達が将来「世の役に立つ人」になる為の「礎(いしずえ)」を築くと共に、柔道を通して「生きる力」を育むことを使命としています。
 
 
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https://www.bunbuichido.net/shidokan-infant-education/

 
 
現代社会を生きる子供たちが大人になる近未来では、より「個」の力が求められる時代となるでしょう。
そして、心豊かに生きられる人とそうでない人との格差が広がってくると感じています。
現代社会は多様性や個性、自由、権利という言葉を隠れ蓑にして、本質とは大きくかけ離れた価値観や情報に多くの人々が振り回されています。
このままでは日本社会を覆う閉塞感や不寛容さは益々濃くなっていくのではないでしょうか。
 
そんな社会、世界を心豊かに生きるために必要なのが「生きる力・生きる気力・生きる気概」だと考えます。
では、「生きる力・気力・気概」は子供のうちからどうやって育むめばいいのでしょうか?
それは、これから起こるであろう人生の先行体験を積み、困難や壁を乗り越える力や問題解決能力、自己実現力、また”自分自身の人生のハンドルを握ることができる”という意味でのリーダーシップを身につけることです。
 
私は柔道は人が「生きる力」を育むために最適な武道であることを確信しています。
柔道には「道」という字がついています。
柔道修行そのものが、子供たちがこれから生きていく「道」を示唆するものであり、その「道」の上を歩く(柔道修行に励む)ということは、人生を生きる上で大切な「生きる力」を育むことに繋がります。
 
その「道」では下記のような経験を積むことができます。
 
 

1、「自分」と向き合う。

 
私が柔道から学んだことは、「最大の敵は弱い自分自身である」ということです。
 
戦うべきは目の前の他者ではない。
大切なのは“弱い自分”を受け入れ自分自身と対峙することなのです。
柔道とは畳の上にあがれば、自分自身で問題を解決しなければいけません。
例えばどのタイミングでどの技を掛けるか、自分で決断するしかない。
誰も助けてはくれません。その決断には勇気も必要でしょう。
 
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2、「相手」があってこそ自分を高めることができる。

 
柔道は決して一人で強くなれる訳ではなく、自分を高めていくためには必ず相手が必要です。ですから、自分を成長させてくれる相手に敬意を表して「お願いします」「ありがとうございました」と礼をします。
相手への尊敬があって初めて柔道修行は成り立つのです。
 
 

3、「受身」=「負け方」を知る。

 
柔道の基本は「受身」です。「受身」とは、相手に上手に投げられる、つまり負けるための技術です。
 
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上手に投げられるということは、相手を守ることでもあります。
相手を投げるのがうまい人ほど、受け方・受身が上手です。
 
また、柔道の稽古には常に小さな勝敗が伴います。勝つことで自信になり、負けた悔しさがさらに自分を成長させてくれます。
本当の強さとは「負け方」を知り、「負けた経験」を積むことで身についていくのです。
 
 

4、「痛み」が伴う。

 
柔道は痛いです。安全に受身を取っても痛いし抑え込まれたら苦しいし、痛い。だからこそ相手をねじ伏せようとするのではなく、相手を慮る心が必要です。柔道から“精力善用・自他共栄”の心が無くなってしまったら、ただの人を痛みつけるための技術になってしまいます。
また、様々な問題から過保護だと思えるほど社会から“危険”が排除されており、今の子供たちは日常生活や遊びの中で「痛み」を感じる機会が少なくなっています。
「痛み」を感じることは人の痛みを知ることであり、相手に応じた力の加減を知ることでもあります。
子どもの頃にバーチャルな世界だけに生き、「痛み」を知らずに大人になるとどうなるでしょうか?
その答えは容易に想像できます。
 
 

5、「人のために自分の力を使う」。

 
文武一道塾 志道館では常に幼児クラスと小学生クラスが合同で稽古をしています。
稽古では常に級の高い子や年長者が、小さな子や初心者の「受け役」をしたり、子ども同士で教え合ったりします。
 
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自分だけが強くなろうとするのではなく、強き者・力のある者が幼き子やまだ入門間もない子のために自分の力を使う。逆に言うと、自分自身に力がないと人の為に力を使うことなどできません。
柔道の創始者 嘉納治五郎師範は、柔道修行の究竟の目的を下記のように述べています。
 
 
柔道は心身の力を最も有効に使用する道である
その修行は 攻撃防禦の練習に由って身體精神を鍛練修養し
斯道の神髄を體得する事である
さうして是に由って己を完成し世を補益する
が柔道修行の究竟の目的である

 
 
人は何のために強くなるのか?何のために勉強するのか?
答えはただ一つ、“世のため人のために尽くすができる人”になるためではないでしょうか。
 
近い将来今を生きる子どもたちががこの国を、この世界を背負っていきます。
文武一道塾 志道館で柔道を通して学んだこと、身につけたことを、世のため人のために惜しみなく発揮できる大人になって欲しいと願っています。
 
 
 
 
 
館長・坂東真夕子

 
 
 
 
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