【元アスリート女性経営者の日記14】 グループシンク(集団浅慮)〜日本の柔道界のこと〜

元アスリート女性経営者の日記 2021年3月4日
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最近読んだ本「思考地図(エマニュエル・トッド著/筑摩書房)」の中に“グループシンク(集団浅慮)”と言う言葉が出てきました。
本の中では、“グループシンク”についてこんな風に述べられています。

 

 

 

ある同じような思考を持った集団がある事柄を信じ込むのですが、
それが外の現実とはまったくそぐわないと言う事態が起こることをグループシンクと言うのです。

 
 
 
※グループシンクの詳細は下記URLをご参照ください。
 

多様性が低い組織が陥りがちな「グループシンク」の罠
https://woman.nikkei.com/atcl/cons/051300010/051300003/

 

 
 

 

この“グループシンク”という言葉を知った時に真っ先に頭に浮かんだのが日本の柔道界です。
 

 
同質な人たちが集まるコミュニティは、その中にいる人たちにとっては居心地が良い反面、広がりを持ちにくいというデメリットがあると思います。
広がりがないとコミュニティ自体の視野は狭くなり、自分たちのコミュニティの価値観が絶対である、という錯覚に陥りがちです。
また、その価値観にそぐわない人を排除していくという側面も出てくることでしょう。
日本の柔道界は、この強い同質主義から早急に脱却すべきだと思います。

 

新型コロナウィルス騒動は、社会に急速な変化をもたらしました。
私自身はこの変化は大きなチャンスだと考えてます。
 

人間とは本来「現状維持」を好み、変化を嫌がる生き物です。
しかしこのコロナ禍においては、社会全体に「変化」を受け入れる土壌ができています。
奇しくも、全日本柔道連盟のパワハラ隠蔽疑惑問題も報道され、日本の柔道界は変化を求められている、というよりはむしろ変化を強いられている局面に来ているのではないでしょうか。
 
 
現在、多くの業界がこの社会情勢の中で様々な試行錯誤を繰り返し、コロナがもたらした社会の変化に対応しようと日夜努力をしています。

 

数年後、現在のコロナ時代を振り返った時、日本の柔道界が「コロナでも変わらなかった業界」として語られたとしたら、それはあまりにも悲しく不名誉なことだと、私は思います。

 

 

 
 

 

 

株式会社志道館

代表取締役 坂東真夕子

 

 

 
 

 

 

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