『デュアルキャリア』のススメ〜柔道指導者 募集〜

文武一道塾志道館では、「よい柔道指導者」を増やすべく、『デュアルキャリア』という概念に着目し、随時柔道指導者を募集しています。

 

 
※『デュアルキャリア』とは?
 
直訳すると「デュアル=二重」「キャリア=経歴」となり、主にアスリートがスポーツ活動とそれ以外の進学、留学、就職など2つのキャリアを並行する概念のこと。
 

 

文武一道塾志道館では、『デュアルキャリア』を下記2つのパターンで考えています。
「社会人(会社員)」と「柔道指導者」/「アスリート(柔道選手)」と「柔道指導者」
 
 
 

1)柔道人口(柔道を嗜む人)を増やすために

様々なニーズ・目的を持った人々が健全に安全に柔道を習うことができる拠点・機会を増やすことが必要。そのために、道徳的・社会的に健全な価値基準を持った社会性・柔軟性のある柔道指導者(=「よい柔道指導者」)を増やす。
「よい柔道指導者」が増え、競技柔道以外の様々な社会ニーズ(健康のための柔道・教育としての柔道・稽古後おいしいビールを飲むための柔道・子供から大人まで自分自身の人間力を高めるための柔道等々)に対応できる柔道指導者が増え、門戸が広がれば自ずと柔道人口(柔道を嗜む人)は増えると考えます。
 
 
 

2)「よい柔道指導者」を増やすために

〈柔道界の構造的な課題〉

 
A,現在の柔道界において“柔道指導者”を職業にしようと考えた時、中学高校大学教員・実業団監督等の職業に特定される。また、そういったポジションは枠も限定されており、空きが出るタイミング等外的要因に左右されやすい。
 
B,仮に柔道選手から柔道指導者というキャリアトランジションに成功したとしても、「競技柔道界」という自分自身を取り巻く環境に変化がないことも想定される。その場合、“同質な価値集団=グループシンク(集団浅慮)”に身を置き続けることとなり、社会人としての世界の広がりには期待できない。
 
C,例えば学生時代に全日本柔道連盟公認指導者資格を取得したとしても、大学卒業後、その資格を活かすことができる指導現場が少ない(柔道指導に適度にかかわることができて、仕事と両立できる指導現場が少ない)。
 
D,地域のスポーツ少年団的な柔道クラブで柔道指導にかかわれたとしても、ボランティアであることが多い。
 
E,「60代でもまだ若手」「年功序列の男性社会」「権威主義」「勝利至上主義(昔強かった人が偉い、選手時代の実績を半世紀以上も引きずる)」「前例がないことにには及び腰」等々。令和の時代にあっても昭和を謳歌する柔道界において、性別関係なく、20代,30代の若い柔道指導者が活躍できる機会・指導現場が少ない。
 
 
 

上記課題を解決するために

文武一道塾志道館では、特に若い世代(20代,30代)が柔道指導の経験を積むことができる場として、その役割を果たしていきたいと考えています。
 

 
 

文武一道塾志道館で柔道指導を経験することのメリット

・仕事(本業)と両立しやすい。
・ボランティアではなく、副業として報酬を得ながら柔道指導に携わることができる。
・「競技」以外の柔道に触れることができる。
・柔道の教育的価値を垣間見ることができる。
・柔道指導者として土台を築くことができる。

 
 「大人クラス」は“大人から柔道を始める層”が圧倒的に多い。“大人初心者層”への柔道指導は、一筋縄でいかないことも多く、その中で安全に円滑に稽古を回していく(ファシリテート)していくことは難易度が高い。
 また、3歳~小学6年生までが在籍する「子どもクラス」においては、試合にはほとんど出場しません。その中で競技以外の柔道の価値・楽しさを子どもたち自身にどう感じてもらい、保護者の方々にどう理解していただくか、ここには信念と工夫や仕掛けが必要です。
 

 
 
“大人初心者層”と“子ども”に柔道を教えることができれば、どこに行っても通用する柔道指導者になれると考えています。
 
 
●多くの社会人と接することで指導者自身の社会性が磨かれる。
「子どもクラス」の保護者の方々、また「大人クラス」に在籍する方々は、様々なバックボーンを持つ、現代社会で活躍する社会人です。志道館での柔道指導は、柔道選手時代の実績や技術指導力に関係なく、指導者自身の社会性が重要であると考えています。
 
 
●柔道への理解が深まる。
「柔道選手」と「柔道指導者」は全く異なる役割です。選手時代にどんなに強かったとしても、“無知の知”という言葉通り「柔道指導者」として自分はまだ何も知らないという前提に立ち、「柔道指導者」としての学び直しが必要です。そのプロセスの中で、柔道に対する理解が深まり、人間的な成長をも促してくれることでしょう。
 
 
●多様な経験を積む機会がある
タイミングが合えば「訪日外国人向け柔道体験プログラム」での指導や、東京都柔道連盟の案件(都立立川国際小学校,東京武道館でのイベント,普及プロジェクト企画立案等)にも携わることができる。
 

 
 
●道場経営について学ぶことも可能
希望すれば、柔道場経営について学ぶことも可能(ちょっと興味がある程度ではなく、将来本気で柔道場経営がしたいと考えているのであれば、ノウハウは惜しみなくお伝えします)。
 
 
 

3)『デュアルキャリア』のメリット

●リスクなく、一生もののスキルを獲得することができる。
「シンギュラリティ(※1)は到来しない(新井紀子著/AIvs.教科書が読めない子どもたち)」とされながらも、「10年後には約47%の職業が消滅する」と予測し話題になった論文もある(※2)。
 
ますますIT化、オートメーション化が進んでいくであろうこれからの社会の中で、柔道指導者は人間にしかできない仕事の一つ、AIがとって代わることのできない一生続けていける仕事であると言えるでしょう。その経験を会社員として安定した生活をしながら、また競技者であるうちから積み上げ、スキルを高めることで一生もののスキルを獲得することができます。
 
 
●収入を上げることができる。
現在日本社会は「スタグフレーション(※3)」の状態です。企業の給与を自分の努力で上げようとしてもなかなか難しい状況はしばらく続くことでしょう。そういった社会情勢の中で、柔道を活かして多少なりとも自分の収入を上げることが可能です。
 
 
●自己成長できる。
「教えるとは学ぶこと」柔道指導現場は指導者にとって最高の学びの場。相手(教えられる側)目線に立って物事を考えることは、一社会人としての自己成長に繋がり、その成長を社会に還元することができる。
 
 
●現役の競技者は「社会性」を獲得することができる。
「生きている世界」から「生きてきた世界」を見つめ、また「生きてきた世界」から「生きている世界」を見つめ返す。この“二重のレンズ”こそ、アスリートが社会性を獲得するために持ち合わせてなければならないものである(神戸親和女子大学教授 平尾剛)。
 
 

 
<参照記事>
 
不勉強で無知なのにプライドは高い…日本のアスリートが「鼻持ちならない存在」になりがちな根本原因 「結果だけ出せばいい」を信じ続けた選手たちの末路 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
 

 
 
 柔道選手というキャリアと並行して、柔道指導者としても活動することで、「競技柔道の世界」に生きる自分と、「教育としての柔道・大人が嗜む柔道等、社会全体の中での柔道指導者」という別世界の自分=二重のレンズを持つことができ、競技者の社会性を向上させる。競技者の社会性の獲得は、競技引退後のキャリア形成において大きなアドバンテージとなり、スムーズなキャリアトランジションに繋がる。
 
また、社会性を獲得することで視野が広がり、競技引退後に自分がどう生きていくのか?を確立することができると、安心して“今、ここ”に全力投球することができる→パフォーマンスの向上にも繋がる。
 
 
※1…「真の意味でのAI」が人間の能力を超える地点という意味で語られることが多い。
※2…「雇用の未来」2014年オックスフォード大学 マイケル・A・オズボーン准教授
※3…給与は上がらないのに、食べ物などの値段が上がる現象
 
 

4)募集要項

募集職種

①子どもクラス(幼児・小学生)のサポート指導者
メイン指導者のサポートをしていただきます。慣れてきたらメイン指導者をお任せする場合もあります。
 
 
②大人クラス指導者
大人クラスは中学生以上の主に社会人が在籍するクラスです。
研修を経た後、基本的には一人で大人クラス指導に当たっていただきます。
 

 
 

応募に必要なスキル・経験・条件

・柔道弐段以上
 
・高校卒業後も大学もしくは実業団まで柔道を続けた経験
 
・2023年1月5日時点で20歳以上であること
 
・2023年1月5日時点で40歳未満であること
 
・心身ともに健康であること
 
・時間や約束、ルールをしっかり守れること
 
・文武一道塾志道館の理念や方針に共感してくださってること
 
・募集職種①は学生も可(②は学生不可)
 
 
 
<あると尚よいスキル・経験>
・全日本柔道連盟公認指導者資格
 
・アルバイトでの接客業や社会人経験
 
・社会人、未来の柔道場経営を目標にしている方、大歓迎です!!
 
 
 

勤務地

文武一道塾 志道館(東京都新宿区若葉1-3)
 
 
<最寄駅>
JR四ツ谷駅・南北線/丸ノ内線四ツ谷駅から徒歩7分
丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩4分
 
 
 

勤務時間・勤務日数

①幼児・小学生クラスのサポート指導者
⑴月曜日~金曜日
 
「お迎えサービス」がある日は15:00現地~最長18:30まで。
「お迎えサービス」がなければ、16:00~18:00もしくは16:30~18:30。
 
※「お迎えサービス」とは、道場近隣の保育園や小学校まで子どもたちを迎えに行くサービスです。
 

 
 
⑵土曜日
 
・午前クラス…10:00~12:00
・午後クラス…14:00~16:00
 

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②大人クラス指導者
⑴火曜日~金曜日(稽古時間19:00~20:30)
遅くとも稽古開始の15分前には道場に到着してください。
道場退館時間は20:50~21:00頃となります。
 
 
⑵日曜日(稽古時間は10:00~11:45)
遅くとも9:30には道場に到着してください。
道場退館時間は12:00~12:15頃となります。
 
 
※①②共に、月2回勤務からOKです。
仕事や家庭とも共立しやすい環境です。
 
 
 

研修制度

初日は「オリエンテーション」を実施します。「志道館指導者の行動指針」や「就業規則」等についてレクチャーします。
その後、4回分の勤務については指導現場での「研修」とします。
 
「オリエンテーション」と「研修」に関しては、交通費(弊社規定による)のみの支給となります。
 
 
 

報酬

①幼児・小学生クラスのサポート指導者
時給1,072円~1,200円+交通費
 
※メイン指導者は、
時給1,200円~1,500円となります(交通費あり)。
 
 
②大人クラス指導者
⑴平日
1回2,500円~2,800円+交通費
 
⑵日曜日
1回3,900円~4,200円+交通費
 
 
※交通費の上限あり
 
 

応募方法

下記Googleフォームから、全項目をご記入の上送信してください。
 
 
指導者募集 応募フォーム
https://forms.gle/kPnUFkb2FD2aSmVVA