柔道という名の外交 〜日中・日米 柔道交流で感じたこと〜

新道場 設立への道 2019年2月6日
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先日のコラムでもご紹介した通り、先月文武一道塾志道館では、政治的外交ではなかなか課題も多いであろう中国とアメリカという2大国家と柔道交流を行いました。
 
1月16日(水)は外務省が推進する【KAKEHASHIプロジェクト】の一環で、10代〜20代のアメリカ人柔道選手10名が来館。
志道館の子供たちと一緒に約1時間半汗を流しました。
 
アメリカ人の青年たち、道場に着いて柔道着に着替えるなり、テンション高く投げ込みや乱取りをやり始めました。それに圧倒された子供たちはみんなで肩寄せ合って道場の隅でモジモジ。
 
私が「皆さんに名前を聞いて、柔道着に名札(ガムテープに名前を書いたもの)を
貼ってきて!」と言うと、ここからは意外と(!?)積極的な外交姿勢。
 
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モジモジの均衡を破った小3男児。英語は話せませんが、身振り手振りと、知ってる
単語を並べてグイグイ アメリカ人に絡む姿には頼もしさを感じました。
 
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互いに仲良くなれるようなゲームも取り入れながら、段々と打ち解けてきて、稽古は終始笑い声に包まれ大盛り上がり!!
 
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稽古の最後には、アメリカ人を代表して一人の青年が短いスピーチをしてくれました。
「あなたたち(子供たち)は日本の未来だ」という言葉には大いに共感。
同時に「しっかりした若者だなー」と感心しました。
 
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稽古後には一緒に写真を撮ったり、プレゼントをもらったり、子供たちにとっても楽しく有意義な時間となりました。
 
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1月19日(土)は、修学旅行で来日している中国人の小学生15名が港南道場に来館。
「中国の子供たちに日本の文化や精神を体験させたい」という目的で、柔道体験をしました。みんな柔道は初めての子供たちです。
私と当日お手伝いをしてくれた成年部の塾生さんと共に、約1時間半の柔道体験プログラムを実施しました。
 
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主に取り組んだのは「大腰」。「大腰」を通して、礼法や技の理合い、そして柔道は相手を打ち負かすためのものではないことを中国人の子供たちに伝えました。
 
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後日スタッフの方から「稽古している子供達の真剣な顔を見て本当に感動しました。」とメールをいただきました。中国人の子供達にとって、少しでも何か感じる
ことがあれば嬉しく思います。
 

短い時間ではありましたが、私にとって「中国の未来」である子供たちに、柔道を
通して日本という国家の一端を垣間見せることを担う貴重な時間であったと感じています。
 
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日本発祥の武道である「柔道」を通して、外国人と交流することは、大きな視点で
捉えると「外交」だと思います。
しかも、初めから日本人が優位に立っている「外交」です。
海外で柔道をする時、また今回の様に外国人を道場に招き入れる時、私たち日本人
柔道家の振る舞いで、日本という国家に対する印象が変わると思います。
そこで「さすが、日本人!!」と思われるのか、「日本人って大したことないよね、、、」と思われるのか。
 
 
本コラムの表題は『サッカーという名の戦争〜日本代表、外交交渉の舞台裏〜(新潮文庫/平田竹男・著)』という本から 拝借しました。
著者の平田氏は、通産省出身のサッカー協会元専務理事。通産省を辞めてサッカー
協会に転身する時の心境を以下の様に述べています。
 
 

石油交渉などで得られた自らの国家観に基づいて、新たな挑戦がしたい。
スポーツによる日本の新たな外交手段を作り上げたい。行政に身を置きながらサッカーに貢献する立場から、これからはスポーツ界に身を置きながら国益に貢献したい。

 
 
 
奇しくも、平田氏は横浜国立大学の先輩です(面識はないです。著者プロフィール欄を見て知りました)。
 
そんな平田氏の言葉、“スポーツ”を“柔道”に置き換えることができます。
 
 
「柔道による日本の新たな外交手段を作り上げたい。
柔道を通して国益に貢献したい。」と。

 
 
 
以前から、会社(株式会社 志道館)として対海外向けに「国際事業部」のようなものを作れないかと、思案してました。
港南道場を設立したことで、受け入れ体制は整いました。今後は積極的に海外にも
発信をし、柔道外交の機会を増やしたいと思います。
 
 

 

 
 

 

 
館長・坂東真夕子

 
 

 

 
 
 

 
 

 

 
 
 
 

 

 
 
 

 

 
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