柔道は「難しい」から面白い!

館長(コラム・講演・対談) 2017年7月13日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

自分自身の人生を振り返ってみると、柔道以外に長く続けたものはありません。
「趣味は?」と聞かれて、明確に答えられるようなものも持ち合わせていません。

 

そんな私が柔道を長く続けられている理由は2つあります。

 

一つ目の理由は、柔道は「難しい」から。言い換えると「奥が深い」とも言えます。
例えば「大外刈」という技の一つをとっても、人によって入り方やタイミングは微妙に違います。
それは人に教えられるものではなく、基礎練習の繰り返しにより自分自身で掴みとっていくものです。しかし、一つの技術を高めていくプロセスは決して平坦な道ではありません。困難な道のりです。頭でいくら考えても答えが出るものではありません。
せっかちな時代に生きる私たち現代人は、すぐに成果や結果を求めがちです。
しかし、柔道はそんなに簡単なものではない。
その「難しさ」故の楽しさ、困難な道を歩むやりがいを、志道館で汗を流す塾生さん達にどう感じ取ってもらうか、どう伝えていくか、日々試行錯誤、勉強中です。

 

二つ目は、柔道は「自分と向き合える」から。
柔道は道具を持たず、自分の身一つで稽古に励みます。一度畳に上がると誰にも何にも頼れない。今現在の自分の実力や己の弱さが否応なく露わになります。
柔道の稽古は相手がいないとできません。だからこそ自分を高めてくれる相手に対しての礼節を重んじる訳ですが、向き合っているのは稽古相手ではなく、稽古相手を通して見る「自分自身」だと私は感じています。柔道はごまかしが効かないんです。

「難しい道を自分自身と向き合いながら歩む」これって、人生そのものではないでしょうか。
柔道の魅力は人を投げるとか関節技とか勝った負けたにあるんじゃなくて、もっともっと本質的なことろにあるんだと思います。文武一道塾志道館が、柔道の真の魅力を感じられる場であるよう、これからも精進します!

 

 

館長 坂東真夕子

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するオススメの記事

子供たちの感想文〜志道館杯を終えた今の気持...

幼児・小学生クラス<稽古風景> 2016年12月21日

志道館杯の後、子供たちは志ノートに【感想文】を書きました。 みんなそれぞれ「悔しかった」「楽しかった」「また頑張りた...

幼児・小学生クラス<稽古風景>

子供たちの感想文〜志道館杯を終えた今の気持...

2016年12月21日 08:14

志道館杯の後、子供たちは志ノートに【感想文】を書きました。 みんなそれぞれ「悔しかった」「楽しかった」「また頑張りた...

続きを見る

【幼児・小学生クラス】日々の柔道修行がもた...

館長(コラム・講演・対談) 2021年3月23日

先日、文武一道塾 志道館に通っている小学生(男児)の保護者さまから、こんな話しをお聞きしました。   男児がある...

館長(コラム・講演・対談)

【幼児・小学生クラス】日々の柔道修行がもた...

2021年3月23日 07:13

先日、文武一道塾 志道館に通っている小学生(男児)の保護者さまから、こんな話しをお聞きしました。   男児がある...

続きを見る

【幼児×柔道】幼児用柔道衣を知ってますか?

館長(コラム・講演・対談) 2021年11月17日

子供が柔道衣を着るには高いハードルが2つあります。       一つは下衣(ズボン)の紐の蝶々結び。 二つ...

館長(コラム・講演・対談)

【幼児×柔道】幼児用柔道衣を知ってますか?

2021年11月17日 09:45

子供が柔道衣を着るには高いハードルが2つあります。       一つは下衣(ズボン)の紐の蝶々結び。 二つ...

続きを見る