文武一道塾 志道館 大人クラス 技術指導体系について

<大人クラスが目指すもの>

まず大前提として、大人クラスでは、『生涯柔道の実践』を標榜しています。

生涯柔道を実践するために、「自分が怪我をしない、相手に怪我をさせない安全な柔道」を目指します。

 

私は「柔道は人が幸せになるためにある」という柏崎克之先生の言葉が大好きで、柔道の存在価値は、まさしくそこにあるのではないかと考えています。

 

・柔道の稽古中に大怪我をして人生が変わってしまった。

・相手に大怪我をさせて相手の人生やそのご家族の人生まで狂わせてしまった。

 

そんなことはあってはならないことだと思っています。

 

そうならないためにも重要なのが下記2点です。

 

①投技の基礎をつくる

②受身を習得する


 

以下、詳細を説明します。

 

①投技の基礎をつくる

「大人クラス技術指導体系」は、岡野功先生の理論に基づいています。

「月刊 秘伝」という武道雑誌に掲載されていたものを抜粋します。

※原本コピーを見たければ、ご一報ください。

 

記事は『“伝説”を越えた、孤高の天才柔道家の「現代柔道へ活!」東京五輪覇者・岡野功再び 21世紀のバイタル柔道 特集』と銘打たれたもので、30ページに渡る示唆に富んだ内容となっています。

 
 

大学の授業で岡野先生が生徒に最初に教える技は「大腰」である。

相手の腰を抱えて引き抜くように投げる大腰には、柔道の立技における体の使い方のエッセンスが凝縮されていると岡野先生は考えている。

 

まず大腰という技は、2本足で立った状態で仕掛けるため、未熟なものでもバランスを崩しにくいという利点がある。この安定した状態が保てる動作によって、相手の重心を浮かせて投げるという技の流れの中での足の幅、爪先の向き、膝の高さ、あるいは腰を相手にぶつける動作等々の立技の基本を学んでいくのである。

次の段階では、双手の「背負投」と「釣込腰」という2つの流れに分かれていく。

 

岡野先生によると、柔道の業師というのは釣り手の手首と肘を自由自在に使いこなす人が多く、これに対して相手の背中や腰を鷲掴みにするような組み手を基本としているような人は、概ね“鈍”だという。

 

(中略)

 

大腰から背負投と釣込腰に分岐したところで、次のステップとして背負投の流れには一本背負投や袖釣込腰などがあるが、釣込腰からの展開としては内股、体落、払腰、跳腰等々、あるいは大外刈の使い方なども、この流れと共通してくる。つまり、これらの技は基本的には同じ原理の下に成り立っているため、大腰からの釣込腰という流れを学んでおけば、そこから先のステップへと移りやすいのである。

 

<岡野式 柔道上達論>

 

 
 

 
 
 

上記内容を踏まえ、大人クラスでは、技術習得の基礎となる技を「大腰」「背負投」「釣込腰」と定義しています。

ついては、曜日毎の指導可能な技術を改めて下記の通り定めます。

 

◎火曜日「女性基礎クラス」・水曜日金曜日「基礎クラス」

大腰・背負投・釣込腰・体落(釣込腰からの展開に限る)大内刈・小内刈・支釣込足・小外刈・送足払・出足払

+列記した技の組み合わせによる連絡技

 

※「投の形」指導の際には、形通りの技の指導をしてください。
また、受身の練習のための「大外刈もどき(後項②参照)」は指導可能とします。

 
 
 

◎木曜日「応用クラス」

大外刈・内股・払腰・跳腰・一本背負投・袖釣込腰等

※白帯の方が参加されている時は、「基礎クラス」参加の際には、「基礎クラス」で習う技を練習してください、と一言添えてください。

 
 
 

◎日曜日

指導者2名体制の場合は、黒帯と白帯に分けて技術指導をしてください。

ワンオペの場合、黒帯の方の参加が多い場合は、「応用クラス」で指導する技を指導しても構いません。

ただし、その場合は、木曜日同様、白帯の方には一言添えてください。

 
 

上記 技術指導体系については、塾生の皆さんにも改めて周知します。

 
 
 

②受身の習得

2022年年末に送ったものを再送します。

「投技」と「受身」はセットです。

活用してください。

 
https://www.bunbuichido.net/2023-ukemi-practice/
 
 

【受身の目的・練習方法について】

「受身の目的」・「動作のメカニズム」について

言語化して塾生の皆さんに伝えられるよう、まずは指導者自身が理解を深めてください。

 

「練習方法」は事例です。

動画を参照にした上で、それぞれでカスタマイズ、ブラッシュアップしていただいて構いません。

但し、安全で論理的にカスタマイズ、ブラッシュアップしてください。

 

他にもこういった受身の練習方法がある等、アイディアや情報は大歓迎です。

新しいものがあれば、随時アップしていきたいと考えています。

 

練習方法の動画は、撮影日時の関係で、当時の小学2年生と4年生がモデルになっています。

大人とはスケールが違うので、マットの使い方等は臨機応変に対応してください。

 
 

※参照書籍

『よくわかる柔道受け身のすべて

(木村昌彦著/ベースボールマガジン社)』