子どもの発育発達に最適な柔道①

幼・少年部<古典素読・勉学・しつけ> 2015年2月11日
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黙想する子どもたち

〜柔道は身体を鍛え、豊かでしなやかな心を育み、頭もよくなる!〜

 

 

今回はそんなお話しをしたいと思います。

第1回目は柔道とはどんな武道なのか?を紹介します。

 

柔道の創始者 嘉納治五郎(かのうじごろう)師範の教え

柔道とは、正式名称を日本伝講道館柔道(にほんでんこうどうかんじゅうどう)といい、1882年(明治15年)に嘉納治五郎師範によって創設されました。嘉納師範は「日本体育の父」とも呼ばれ、スポーツ・教育分野の発展や日本のオリンピック初参加にも尽力するなど、柔道の創設者であると同時に教育者でもありました。柔道には教育者である嘉納師範の思想が根底にあり、その基本理念を明文化しているところに特徴があります。

 

〈柔道の基本理念〉

・精力善用(せいりょくぜんよう)

…社会の善なる目的に向かって心身の力を最も有効に働かせること。

・自他共栄(じたきょうえい)

…互いに信頼し合い、助け合い、譲り合う心。

 

 

この基本理念は柔道のみならず、人生や社会生活の理念にも置き換えることができるでしょう。嘉納師範から直接指導を受け、世界の柔道普及発展の為に尽力した福田敬子十段(2013年2月99歳で死去)は生前あるインタビューでこの様に語っています。

 

「精力善用」とは自分の心と身体の精力をベストの状態で活用することね。

心身をひとつにして、最善に活用させることがすなわち柔道なり。

「自他共栄」というのは人様や社会との融和と協調の心ですね。

私たちが協調して生きていくために、心身の力を最も有効に使うべきだと、人間の正しい生き方を嘉納先生は説明して下さったのです。

※引用終わり

 

 

嘉納師範は柔道修行の究竟の目的は「己の完成し世を補益すること」である、という遺訓を残されました。「世を補益する」とは「世のために尽くす、世の役に立つ」ということです。「己の完成」を目指し柔道修行に打込むためには、必ず稽古相手が必要です。「己の完成」は相手なくしては成り立ちません。だからこそ柔道の稽古では、稽古相手に敬意と

感謝の気持を込めて「お願いします」「ありがとうございました」と礼をするのです。

 

諸外国に見る「柔道」のあるべき姿、「町道場」の役割

そんな嘉納師範の思想・精神は海外でも大切にされています。ポーランドには柔道を体育の正課としている小学校があり、「嘉納治五郎学校」と呼ばれています。柔道を通し、嘉納治五郎師範の考え方や精神を学んでいます。

また、柔道大国フランス(柔道人口が日本の3倍と言われており、数々の世界チャンピオン、オリンピックチャンピオンを輩出)では、「柔道=子どもの教育」「道場=人間形成の場」という意識がフランス国民に根付いており、親御さんからも柔道や町道場という存在が重宝されています。

こういった「柔道」や「町道場」の在り方は、残念ながら日本よりも諸外国から学ぶことが多いと私個人的には考えています。

 

志道館では、上記の様な嘉納師範の思想を大切にし、礼法を重んじ、子どもたちが柔道修行で心身を鍛え、その培った力で「世のため人のために尽くせる人」になるよう日々柔道修行に励んでいます。

 

 

 

(その②に続く…)

 

 

 

 

館長 坂東真夕子

 

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