幼児教育に最適な「実語教の素読」。

幼・少年部<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ> 2015年2月8日
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実語教の素読

頭がよくなり、落ち着きが出る!?

志道館では稽古の最後にみんなで古典「実語教」の素読をします(English Dojoの日は除く)。なぜ、志道館では実語教の素読に取り組んでいるのか?今日はそんなお話しをしたいと思います。

 

ノーベル賞も夢じゃない。「素読の効果」

素読の効果として以下のようなことが言われています。

・地頭がよくなる。

・脳を活性化する

・素読をしている子どもは情緒が安定している。

・素読をしている子どもは語彙の蓄積量が多い。

 

ノーベル賞学者である湯川秀樹も幼少時代の素読経験について以下の様に語っています。

 

私はこのころの漢籍の素読を、決してむだだとは思っていない。戦後の日本には、当用漢字というものが生まれた。子供の頭脳の負担を軽くするためには、たしかに有効であり、必要でもあろう。

漢字をたくさんおぼえるための労力を他へ向ければ、それだけプラスになるにちがいない。

しかし私の場合は、意味も分からずにはいっていった漢籍が、大きな収穫をもたらしている。

その後、大人の書物をよみ出す時に、文字に対する抵抗が全くなかった。漢字に慣れていたからである。

慣れるということは怖ろしいことだ。ただ、祖父の声につれて復唱するだけで、知らずしらず漢字に親しみ、その後の読書を容易にしてくれたのは事実である。

※湯川秀樹『旅人──湯川秀樹自伝』(角川文庫)

 

 

意味はあえて教えない!

素読とは文章の意味を考えることなく、文字(文章)を繰り返し声に出して読むことです。志道館でも敢えてその意味は教えません。

 

「読書百遍意自ずから通ず」と言われる様に、何度も繰り返しているうちに、自然と言葉の意味が分かってくることでしょう。人はものごとを身につけようと思ったら反復して行なうことでしか有効な手段はありません。それは柔道も同じです。一つの技を毎日何百本の反復練習を繰り返し、やっと自分の技になるのです。自分の技になって始めて、頭で考えるよりも先に身体が動く、つまり、身体が勝手に反応して技を出せるようになります。

 

江戸時代には3歳くらいから「百字百回」を原則として、四書五経を始め、実語教など古典の「素読」を親や近所の長老から受けました。この古典の素読は、江戸時代には人間形成教育、リーダー教育として重要視されていました。

江戸時代の儒学者・貝原益軒は人間の理解習得段階を「皮膚の理解→肉の理解→骨の理解→髄の理解」の四段階あり、骨の髄まで理解する為には100回の反復が必要である、と説いています。

 

 

 

志道館で「柔道」と「実語教の素読」を体験してみませんか。

志道館では齋藤孝・著「親子で読もう実語教」(致知出版社)を教材に用いています。以下はそのまえがきからの抜粋です。

 

私は「実語教」を「日本人千年の教科書」と呼んでいます。

「実語教」は鎌倉時代から子どもの教育に使われてきました。

「日本人が千年間なにを大切にしてきたか」ということが、ここには書かれているのです。

 

 

 

「実語教」は弘法大師空海によって作られたと言われています。

 

山高きが故に貴からず。

樹有るを以て貴しとす。

から始まるその内容は、親や目上の人への礼儀、学び続けることの大切さ等々、“人生を生きる智慧”が29項目に渡り繰り返し説かれています。

 

この“人生を生きる智慧”とは、現代社会で薄れかかっている“人としての生き方の基本”とも言えるでしょう。実語教は“人生を生きる智慧”を心に刻み付けてくれると同時に、本当に大切なことは時代が移り変わっても普遍的であることを感じさせてくれます。

 

尚、〈志道館五訓〉はこの実語教の教えを凝縮したものです。

 

  • 親に感謝しよう
  • 志を立て学び続けよう
  • 相手を思いやる心を持とう
  • 覚悟を決めてやり遂げよう
  • 世の役に立つ人になろう

 

 

志道館の子どもたちには、実語教の素読に取り組むことで、実語教に説かれている“人生を生きる智慧(=人としての生き方の基本)”と共に、美しい日本語の語彙や文脈を、頭で理解し覚えるのではなく、骨の髄まで染み込ませて、立派な大人になって欲しいと考えています。

彼ら彼女らが将来何かに迷った時、骨の髄まで染み込ませた実語教の言葉が、きっとよい方向に導いてくれることでしょう。

そんなことを期待しながら、志道館では今日も実語教素読に取り組みます!

ぜひ、柔道と共に実語教の素読を体験してみて下さい。

 

 

 

ご質問・お問合せはお気軽にご連絡ください→お問合せフォーム

 

 

 

 

館長 坂東真夕子

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