柔道修行の「目的」とは? 〜成年部 嘉納治五郎研究会 開催しました!〜

館長(コラム・講演・対談) 2019年6月7日
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柔道の創始者 嘉納治五郎師範は、柔道修行の方法として「形」「乱取り」「講義」「問答」の4つをあげています。

 
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(稽古の冒頭にまずこのお話しをさせていただきました)
 
 
私自身、柔道選手時代の柔道稽古と言えば、ざっくり言うと「打ち込み・投げ込み・乱取り・寝技」の繰り返しの毎日で、恥ずかしながら創始者である嘉納治五郎師範の思想哲学や、柔道の歴史について興味を持つことはありませんでした。
興味を持っていたのは、自分がどうすれば強くなれるのか?どうすれば試合に勝てるのか?ということだけでした、、、。

 

2013年に文武一道塾 志道館を立ち上げ、自分自身が道場経営者・柔道指導者という立場になった時に、初めて柔道の技術以外の部分に目を向け始めたのです。
嘉納師範の思想哲学や柔道の歴史を知ることで、自分が人生を掛けて取り組んできた「柔道」という武道がどんなに素晴らしいものだったのか、改めて気づくことができました。

 

また、約5年半 子どもから大人まで多くの方々を指導する中で、嘉納師範の言う「講義」「問答」の大切さ、必要性を痛感しました。
子どものクラスでは、志道館設立当初から柔道の歴史や嘉納師範の思いに触れる機会を設けてきました。
ただ、成年部ではなかなかそういった機会を設けることができず、年数だけが過ぎていきました。
 
そこで誕生したのが、成年部内分科会の一つである「嘉納治五郎研究会」です。
成年部塾生様の中から研究会メンバーを募り、その研究会メンバーが中心になって
定期的に柔道を学ぶ機会を設けることにしました。

 

 

その第3弾を6月2日稽古後に開催しました!
テーマは「嘉納治五郎師範 遺訓」です。

 

 
【嘉納治五郎師範 遺訓】
 
柔道は心身の力を最も有効に使用する道である
その修行は 攻撃防禦の練習に由って身體精神を鍛錬修養し
斯道の真髄を體得する事である
さうして是に由って己を完成し世を補益するが
柔道修行の究竟の目的である

 
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遺訓には「柔道の究竟の目的」が明文化されています。
 
遺訓に沿って、皆さんに

・自分自身にとっての「己の完成」とは?

・自分自身にとっての「世を補益する」とは?

をグループごとに考えていただき、代表者に発表していただきました。

 
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「何のために柔道をしているのか?」これってすごく大切なことだと思います。
目的を明確にすることで、日々の稽古の取り組み方も変わってくるでしょう。

 

私の選手時代、私が柔道に打ち込む目的は「試合に勝つこと」「オリンピックに出ること」でした。
目的がそこなので、その先(選手引退後)のことは何一つ考えていませんでした。
大人から柔道を始める人を見る機会があった時に、「大人から柔道を始めるなんて、何を目指しているんだろう?今からじゃオリンピックなんて無理だよね」なんてことを思うほど視野が狭かった。
本当に傲慢で、世間知らずな了見の狭い考えの持ち主でした。反省、、、。
 
この頃に、嘉納師範遺訓を知り、自分が柔道に打ち込んでいる目的を深く考える機会があったら、もっと柔道に対する考え方が変わって、もっと大らかに柔道に取り組むことができたんじゃないかと思っています。
しかし、そういった機会に恵まれなかったのは、自分自身の未熟さ故のこと。
自分の中で柔道の目的を再定義できなかったのは、選手時代の唯一の後悔、と言っても過言ではないかもしれません。

 
 
今回、塾生様と一緒に私自身も「柔道修行の目的」を改めて考える中で、大きな気づきがありました。
 
それは、文武一道塾 志道館 成年部についてです。
 
今まで、成年部の目的は「生涯柔道の実践」、そのために「お互いに高め合える稽古」を目指しましょう、というオペレーションしてきました。
しかし、「生涯柔道の実践」はあくまで「手段」でしかない、ということ。
真の目的は「志道館 成年部で互いに高め合える稽古をして、生涯武道を実践し、塾生様一人一人が、柔道で高めた心身の力を会社や家庭、それぞれの社会的役割の中で
発揮すること」なのです。

 
 
私にとっても、こうして少し立ち止まって「柔道」を考える時間は、とても有意義な時間となりました。
 
次回以降も楽しみです。

 
 
 
 
 

館長・坂東真夕子

 

 

 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
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