受身島(うけみじま)の冒険!!

港南道場 2019年6月13日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

文武一道塾 志道館 幼少年部の稽古メニュー作りの際、常に心がけていることがあります。

それは「安全で楽しく、ちょっと厳しい稽古の実践」です。

 

ただただ「楽しさ」だけを追求しても、克己心は生まれないし、子どもたちの成長もありません。適度な負荷を掛けることも必要です。
ただ、その負荷も、子供達にとって負荷と感じさせないように、知らず知らずの内に子どもたちの限界値が上がっているのが理想だと考えています。
つまりは、「楽しさ」を隠れ蓑にして、子供たちにとって身体的に少しきつい稽古メニューを作る訳です。

 

柔道の基本と言われる「受身」。子供たちにとっても大切な稽古メニューの一つです。
しかし、単調な反復練習の繰り返しは、特に幼児にとっては面白みがないようで、こちらが思っているようには動いてくれません。

 

そこで!

 

綾川先生が開発した稽古メニューが「受身島(うけみじま)の冒険!」

 
 
マットを3枚ランダムにおいて島に見立てます。
マットの外は海(畳)です。海には鮫(空想)がいます。海に落ちたらたちまち鮫に食べられてしまいます。
他の島(マット)に移りたければ、船(綾川先生)を呼ぶしかありません。
しかし、船(綾川先生)は簡単には自分たちの元には来てくれません。
船(綾川先生)を呼ぶためには、島の上で後受身をしなければいけないのです。
子供たちは、船(綾川先生)に乗りたいので必死で受身をとります。
ゲーム中は、トータルで後受身を40〜50回くらい繰り返すことになります。

 
 
 

アップした画像は、子供たちが船(綾川先生)に運ばれているところ。
船上(綾川先生の背中)はとても楽しそう!!
これなら夢中になって受身もがんばれますよね。

 

 

文武一道塾 志道館には他にも、
爆弾ゲーム、ブルドッグ、ひっぱりダコ、ネコとネズミ、ドーン!礼法、ファラオと盗人、宝奪い、人登り、カベオニ、タクシーゲームなどなど
安全に、楽しくちょっと厳しく子供たちの夢中を引き出す稽古メニューがたくさん
あります。

 
 
夢中になった時の子供たちの集中力は本当にすごい。
いかに夢中にさせるかは、私たち指導者の工夫次第だと肝に命じて、今後も試行錯誤していきたいと思います。

 
 
 
 
 
 
館長・坂東真夕子

 

 

 

 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
img_2171.jpg

 
 
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するオススメの記事

4歳児 見事なブリッジ

嘉納治五郎の「癇癪」は、なぜ柔術によって改...

館長(コラム・講演・対談) 2020年8月20日

柔道の創始者・嘉納治五郎は、22歳で講道館を創設する前に、約5年間柔術の修行を積んでいます。   名家の出身であ...

館長(コラム・講演・対談)

嘉納治五郎の「癇癪」は、なぜ柔術によって改...

2020年8月20日 04:46

4歳児 見事なブリッジ

柔道の創始者・嘉納治五郎は、22歳で講道館を創設する前に、約5年間柔術の修行を積んでいます。   名家の出身であ...

続きを見る

ドイツ人柔道少年がやって来た!

幼児・小学生クラス<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ> 2017年4月14日

ドイツ人柔道少年が文武一道塾 志道館に短期入門しています。   日本でいう小学一年生のドイツ人少年。 日本語は多少...

幼児・小学生クラス<稽古風景・古典素読・勉学・しつけ>

ドイツ人柔道少年がやって来た!

2017年4月14日 08:16

ドイツ人柔道少年が文武一道塾 志道館に短期入門しています。   日本でいう小学一年生のドイツ人少年。 日本語は多少...

続きを見る

【子ども×柔道】「人を投げる」よりも、大事...

幼児・小学生クラス<稽古風景> 2022年11月12日

“柔道”と聞くと、一般的には「人を投げる」というイメージが強いのではないでしょうか?   しかし、柔道の極意は...

幼児・小学生クラス<稽古風景>

【子ども×柔道】「人を投げる」よりも、大事...

2022年11月12日 14:04

“柔道”と聞くと、一般的には「人を投げる」というイメージが強いのではないでしょうか?   しかし、柔道の極意は...

続きを見る