柔道は「抑制」を知る 武道。

館長(コラム・講演・対談) 2019年4月17日
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文武一道塾 志道館 幼年部・少年部は、いつも合同で稽古をしています。

 

 

3歳児・4歳児・5歳児の子の投げ込みや乱取りの受けを、小学生にやってもらいます。
自分より年下の子の受けをする時に必要なのが、「自己の抑制力」です。
自分が投げたい、相手に投げられたくないという欲求を抑えて相手のレベルや力に応じて、自分の力を加減する。受け役に徹して、幼児が喜んでくれるようにたくさん投げられる。相手を怪我させないような投げられ方をする。
自分の心と体をコントロールすることが求められます。

 

 

成年部も同様です。成年部には10代〜60代まで、柔道経験も未経験の方から
数十年ブランクがある方まで、様々なバックボーンを持つ方々が在籍しています。
特に、初心者クラスを設けている訳ではなく、基本的には皆んなで一緒に稽古をしています。
こうした稽古が成り立つのも、「初心者の受けを、有段者が積極的に買って出てくれる」という、いつの間にか根付いた有難い文化のお陰です。
有段者が「自分だけが強くなりたい」、「自分より弱い人と稽古しても意味がない」と思っていては、志道館の稽古は成り立ちません。

 

子どもも大人も共通して言えるのは、柔道は、柔道が強い者ほど、熟練者ほど、謙虚さ・自己コントロール力、つまり「自己の抑制力」が必要になります。
逆に言うと、「抑制力」がない人は、本当の意味での強者・熟練者とは言えないのではないでしょうか。
強者・熟練者にこの「抑制力」がないと、柔道は相手をねじ伏せて痛めつけるだけのただの暴力になってしまいます。

 

 

柔道には古くから「三様の稽古」という稽古方法があるように、自分より格下の相手と稽古をしていても気づくこと、より柔道を深く理解できる瞬間があると思います。
相手がどうであろうと、稽古に無駄なことは何一つないのです。

 

子どもにとっても、大人にとっても、柔道は自分をコントロールすることで「抑制力」を磨き、人間力を高めるのに最適な武道です。

 

 

 

 

館長・坂東真夕子

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
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