日本人と「礼」

成年部<女性・初心者・黒帯への道> 2016年6月17日
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柔道は、「礼」に始まり、「礼」に終わる。

幼年部・少年部も、成年部も、稽古の始まりと終わりには必ず礼をします。
正座に慣れていない子ども達は、眠かったり疲れたりすると集中力が弱まり、背中が丸まったり、手を置く位置が定らなかったり、帯をいじったりし、礼が崩れます。
いかなる理由があろうとも、礼が乱れた時は、学年や年齢に関係なく何度でもやり直しをします。

 

嘉納師範に、先生に、お互いに、保護者の方々に。
「礼」とは、相手に対する敬意を表すことであり、感謝を念を伝える行為。
丁寧に取り組むことが大切です。

 

 

憲法十七条で説かれる「礼」

 

日本初の成文憲法である聖徳太子の「憲法十七条」には、「礼」について下記の様に言及されています。

四に曰く、群卿(ぐんけい)百寮、礼を以て本と為(せ)よ。其れ民を治むるの本は、要(かなら)ず礼に在り。上(かみ)礼あらざれば、下(しも)斉(ととの)わず。
下礼なければ、必ず罪あり。是を以て、群臣礼あれば、位次(いじ)乱れず。
百姓(ひゃくせい)礼あれば、国家自ずから治まる。

 
 
 

この第四条は、国家がよく自然に治まる根本は礼にあるということを示された一条であります。礼とは、上下の秩序を正しくすることです。
(中略)
上(かみ)に立つ者が礼を実行しないのでは、下(しも)の者が斉整(せいせい)と秩序を保てる道理がない、下の者にもし礼が欠けるとすれば、罪を犯す者が必ず出てくる。すなわち国は乱れ家が滅びることとなる。だから、群臣に礼あるときは、上下の位次は乱れず、秩序は保たれる。かくして人民たる百姓にも礼が実戦されて、国家は自然と治まるのである、というのであります。
〈聖徳太子と憲法十七条(花山信勝・著/大蔵出版)〉

 

憲法十七条が制定されたのは、西暦604年と言われています。
約1,400年前も今も、本当に大切なこと、本質は、変わらない。
我々日本人のDNAに脈々と受け継がれてきた「礼」を、志道館では、今まで以上に大切にしたいと思います。

 

 

 

館長・坂東真夕子

側近 近藤ともこ

 

 

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