柔道修行は、人生の縮図〜牛島辰熊先生訓に触れて〜

館長(コラム・講演・対談) 2016年1月26日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

恩師からのプレゼント

 

“技”

それは努力の上に咲く花です

即席の稽古で身につくものではありません

柔道は孤独との対話ではないでしょうか

練習とめい黙のうちにじっと自分を

見つめる時“技”開眼を感じます

 

 

これは、伝説の柔道家・木村政彦の師匠である牛島辰熊先生の言葉です。この言葉が書かれた色紙が、年明けから道場に飾られています。

昨年末、久々に高知の恩師のもとを訪ねました。その際、この色紙を恩師からいただきました。「この色紙の言葉の意味が、お前にもそろそろ分かるかもにゃー(語尾は土佐弁)」。そんな恩師からの言葉は、私にとってとても励みになり、嬉しく感じたことは言うまでもありません。

 

 

柔道修行は、人生の縮図

牛島辰熊先生のこの言葉は、柔道修行に限らず、人生そのものに対する格言であると感じました。勉強、スポーツ、文化活動、仕事等々、人生に於いて即席で身に付くものなど何一つありません。そして人間とは孤独な生き物なのだと思います。その孤独と向き合い、内省する中で、人は人生の開眼を得る事ができるのかもしれません。

私自身、中学一年生からの柔道修行を通して、多くのことを学ぶ事ができたと思っています。その学びは、今の生き方、選手引退後の人生におおいに役立っています。その中でも一番の学びは、

 

最大かつ最強の敵は「弱い自分自身」である

 

ということ。

敵や本当に越えるべき困難は、自分の外にあるのではなく、自分の中にあるのです。

人生で不本意なことが起こった時、環境や他人のせいにせず、まずは「弱い自分自身」と向き合ってみる。こういった思考の習慣は、選手引退後の人生にも大きく影響しています。

牛島辰熊先生の言葉に触れ、“柔道修行とは「人生の縮図」である”ということを改めて感じました。柔道の“道”とは、“人生=人が歩む道”そのものなのです。

  

 

 

牛島辰熊先生秘話

これは恩師から聞いた話し。

牛島辰熊先生は生前に高知に来たことがあるそうです。その際、牛島先生はこう言ったそうです。

 

「坂本先生に会いに行きたい」

 

そして車で向かった先は、桂浜。

桂浜・坂本龍馬像の前で、2時間座って対話されていたとか。

 

 

牛島先生は思想家でもあり、あの東条英機の暗殺を企てたほどの人です。幕末、薩長同盟、大政奉還実現のため、日本を飛び回った高知の雄・坂本龍馬に聞いてみたいことがたくさんあったに違いありません。

 

私は「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか〈増田俊也・著/新潮社〉」を読んで以来、牛島先生の大ファンです。

私もいつか、坂本龍馬と対話できる人物になれるよう、これからも柔道修行に勤しんでいきます!

 

 

館長・坂東真夕子

 

 

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するオススメの記事

2019年のテーマは「手放す」!

館長(コラム・講演・対談) 2019年1月5日

文武一道塾 志道館は明日6日が稽古始めとなります。 1月下旬には2号館となる文武一道塾 志道館 港南道場が始動予定。  ...

館長(コラム・講演・対談)

2019年のテーマは「手放す」!

2019年1月5日 13:50

文武一道塾 志道館は明日6日が稽古始めとなります。 1月下旬には2号館となる文武一道塾 志道館 港南道場が始動予定。  ...

続きを見る

求む!!女性柔道家!!!

館長(コラム・講演・対談) 2019年11月17日

今年の4月から本格的に稼働し始めた文武一道塾志道館港南道場。 半年以上が経過し、お陰様で徐々に幼児・小学生の生徒も増え...

館長(コラム・講演・対談)

求む!!女性柔道家!!!

2019年11月17日 04:06

今年の4月から本格的に稼働し始めた文武一道塾志道館港南道場。 半年以上が経過し、お陰様で徐々に幼児・小学生の生徒も増え...

続きを見る

発達障害と不登校〜志道館フリースクールクラ...

港南道場 2019年9月25日

本日午前中に、坂東、近藤、綾川の3人で「発達障害・精神障害の子どもの支援に関わる人のための心理学講座」に参加してきまし...

港南道場

発達障害と不登校〜志道館フリースクールクラ...

2019年9月25日 11:13

本日午前中に、坂東、近藤、綾川の3人で「発達障害・精神障害の子どもの支援に関わる人のための心理学講座」に参加してきまし...

続きを見る