3歳児、「実語教」を読む。

館長(コラム・講演・対談) 2019年3月9日
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文武一道塾 志道館 幼年部には、現在 3歳児が3人います。
3歳と言えば、この世に生を受けてまだ3年、4年目の人生を謳歌している(?)最中で、まだまだ赤ちゃんの面影を残す年齢です。
もちろん、話す言葉(会話)もまだまだこれからです。
しかし、古典「実語教」の素読は、3歳児たちも年上のお兄ちゃん・お姉ちゃんと
一緒に取り組んでいます。
 
 

昨年末のある稽古日。
3歳児とマンツーマンで「実語教」の素読に取り組む機会がありました。
いつもはお兄ちゃん・お姉ちゃんのペースにはさすがについて行けず、後半段々つまらなくなってちょっとソワソワしてしまう3歳児。
素読は、先生が「実語教」のワンフレーズを読んで、子どもたちがそれを復唱します。
私も普段の様子から「3歳児にはまだちょっと難しいかな、、、」と思っていました。しかし、実際にマンツーマンで素読を始めると、はっきりとした言葉でスムーズに、私がリードしたフレーズを復唱していました。
 
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「まだちょっと難しいかな、、、」という私の期待を、良い意味で見事に裏切ってくれました!!3歳児の底力を見せつけられました。

幼児の吸収力って本当にすごい。こういう場面に出くわすたび、子どもの持つ可能性の大きさを感じることができ、嬉しくなります。
 
 

陽明学者・安岡正篤先生が遺した言葉にこんな言葉があります。
 

子どもは知識と経験が不足しているだけで瑞々しい感性を持っている。
子どもにはわからないからと、いい加減な教え方をしてはならない。
子どもに接する大人こそ上質でなければならない

 

 

 

子どもはいつの世も変わらず、上記の言葉を借りるなら「瑞々しい感性」を持っている存在です。
その感性に寄り添えるか、どうか。問われるのは、私たち大人の振る舞いや言動なのです。
 

私自身がそんなことに気付かされた、そんなある日の稽古でした。
 
 
 
 

※「実語教」の素読については、過去コラムをご参照ください。
 
 

〈幼児教育に最適な「実語教の素読」〉
https://www.bunbuichido.net/jitugokyo/
 

〈古典の素読は「コミュニケーション能力」を高める〉
https://www.bunbuichido.net/sodoku/
 
 
 
 
 
 

館長・坂東真夕子

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
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