【柔道指導者インタビュー】幼児・小学生クラス担当 坂下来未先生

幼児・小学生クラス<稽古風景> 2022年9月12日
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現在、志道館の幼児・小学生クラスでサポートをしてくれている坂下来未先生。
私どもが坂下先生と出会ったのは、彼女が大学卒業を控えた頃でした。
 
 
当時、卒業後の就職を悩んでいた坂下さんに、柔道指導のアルバイトを勧め、そこから幼児・子供クラスの指導を担当してもらっています。
 
「柔道指導のアルバイトを続けてきたことで、子どもたちの可愛さや成長に感じるものがあり、「保育士になりたい」という目標ができました。」
と語る坂下先生。
 
指導を続けながら独学で勉強し、先日、保育士の試験に合格!!
坂下先生はこんな風に話してくれました。
「合格できたときには志道館で柔道を続けられたおかげだと思いました!
まだ将来について模索していた私を導いてくれた場所で先生方をはじめ子どもたちには感謝の気持ちでいっぱいです!」

 
柔道指導を通して自身が進むべき道を見出した坂下先生。
 
坂下先生の言葉は
「子供への柔道指導をしてみたい!」
「柔道を通してやりがいのある人生を歩みたい」
そんな方の参考になるのではないでしょうか?
 
 
 

1)志道館で柔道指導をしている中で学んだことはなんですか?

 
柔道を学ぶことができています。
今も日々、学び続けています。
 
志道館では稽古後に小学生対象に学習時間があります。
そこでは練習の振り返り問題、柔道、嘉納治五郎師範について学びを深める時間があります。
 
私は6歳から柔道を始めましたが、柔道の歴史について学ぶ機会が少なく恥ずかしながら知識不足でした。
今、子供たちへ出題する問題作りや教科書の読み合わせを通して、子どもたちと一緒に学ぶことができております。
 
また「子どもたちが秘めている可能性は無限であること」を学びました。
「道衣を自分で着る」を例に挙げてみると、年齢も関係しますが子どもそれぞれの過程があります。
一度教えてすぐに習得できる子、一人でできるまでには時間がかかりそうと思っていても突然できるようになる子など様々です。
その過程を間近で感じることで可能性は無限だと思わされました。
 
そこで幼児〜小学生にかけては様々なことにチャレンジすることが大切だと考え、私の場合「幼児」に着目し保育士を目指すきっかけにもなりました。
 
 

2)子供たちに接する時に心がけていることは?

 
幼児と小学生どちらにも共通して、目線を合わせて指導することを心がけています。
 
褒める時、指導する時、注意する時とで声のトーンは変わりますが、子どもたちからすると目線が高いと威圧感を感じると考えています。
そこで目線を合わせる、もしくは低い位置から子どもたちとのコミュニケーションをとるよう努めています。
 
また幼児に対しては、笑顔を絶やさずに褒めることを意識しています。
柔道を通して身体を動かすことの楽しさを感じて欲しいという思いがあるからです。
 

 
小学生に対しては、日々の練習で習得した技術、知識を自ら思い出し切り出してあげれるよう心がけています。
すぐに答えを教えるのではなく、身体を使ったり声かけを通してヒントを与えることを意識しています。
 
 

3)子供たちに柔道を教えていて何が喜びになりますか?

 
できるようになった!できた!という嬉しそうな表情を見るととても嬉しく、喜ばしいです。
子どもたちそれぞれの成長の過程を見てきたからこそ自分のことのように嬉しく感じます。
小さなことでも気付き、一緒に喜べるよう日々の練習から一人ひとりをしっかり観ています!

 
 

4)柔道を教える上で難しいなぁと思うことは?

 

身体の使い方を説明することです。
 
百聞は一見にしかずと言いますが、柔道は、実演しどう動いているのかを理解、再現するのは難しいと思います。
体を使いながら言葉で説明するのですが、よりわかりやすい表現はないか、と言葉選びに苦戦してしまいます。
 
そこで、坂東先生のサポートをしている際に見聞きして、指導する際のヒントを得ています!

 

 
 

5)坂下先生が考える柔道の魅力とは?

 

年齢という壁をつくらず、「お願いします」「ありがとうございました」という言葉で互いを尊重し合えるところです。
 
その積み重ねで自然と礼法が身に付き、道場以外の場所でも柔道家として活躍できるようになると考え、これ以上の魅力はないと思います!
 
 

6)子供に柔道を教える指導者を目指している人へのメッセージ

 
子どもの成長を間近で感じることができる最高の機会だと思います。
さらに、大好きな柔道を可愛い子どもたちと一緒にできるチャンスです!
子どもについて、柔道について、学びを深めることができる素敵な道場だと思います。
 
 
是非一度、柔道指導に挑戦していただきたいです!
 
 
 
 

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