柔道を通して『今の自分ってどうかな?』って確認できるのだと思うのです。(近藤)

大人クラス<女性・初心者・黒帯への道> 2016年6月15日
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先日、坂東と熱く語り合った豪一郎さんが、今度は道場に来てくださいました。見よ、この堂々とした立ち姿!稽古の後、三人で飲みながら語りました。
ビールが旨かったぁ〜\(°▽°)/

前置き

実はワタクシ近藤は数年前に共通の知人を介して豪一郎さんと知り合ってはいたのですが、じっくり語り合う時間を持てないままでした。Facebookの投稿を通して豪一郎さんが柔道家であることを知り親近感が湧いていたところ、坂東が「資産整理について相談できる人いないかな?」と話していた折、「あ、豪一郎さんって不動産の仕事してるよなぁ」と思いあたってふたりを引き合わせたのが、今回の【豪一郎さん、道場へ来るぅ〜】に繋がったわけです。

 

近藤 (初段)VS  豪一郎さん(参段)

普段のワタクシは「準備体操、受身、打ち込みでお腹いっぱ〜い」という感じで、そうそうに離脱ムードなわけで、ほとんど乱取りは参加しないのですが。この日は豪一郎さんが受けてくださるというので、思い切って…………乱取りしましたぁぁ!!
 
 
寿命が縮まないように、1分という短い時間に設定。たかが1分、されど1分です。そりゃもう、全力で挑みました。豪一郎さんは紳士的に優しく受け止めてくださり、私の渾身の背負い投げに対しては、ぽーーーーんっと軽やかに飛んでくださいました。腰が引けたへなちょこな技でしたが、豪快に飛んでくださったおかげで、気持ちいいのなんの!思い切りぶつかっていくことができました。
 
ありがとうございます!!
 
 
(この写真、投げられているのワタクシではありません(^_^;)他の塾生さんの打ち込みを受けてくださったり、技のコツを教えてくださったり、ご尽力くださった豪一郎さんをこっそり撮影したものです)

ぼやけているけど、かっこいい〜。

さて。豪一郎さんですが。
後日、こんな素敵な感想をくださいました。ご本人の承諾をいただき、全文公開いたします。

 

【道しるべとしての柔道】

先日、四ツ谷の志道館で柔道の稽古に参加させていただきました

最近は柔道とご無沙汰で、最後に袖を通したのは1年以上前
40年柔道をやっていますが、今回は改めて柔道から気づかされました。少しの間、柔道から離れていた自分が、再度そこに身を置くことによって、定点観測のように

“あるべき自分” と“乖離した自分”

が映し出されました
 
~柔道は一人ではできない~

どんな弱い相手でも、強い相手でも、相手がいないと成り立ちません。なので、柔道の前提として、先ずは『相手を受け入れる』ということになります。

稽古のはじめと終わりには必ず、整態して相手に『礼』をします。
 
~相手をつぶしたり、怪我を負わせてしまってはいけない~

誠意と敬意をもって対峙すること。

むやみに感情的になって、相手を追い詰めたりおとしいれたりしてはいけない

 

~稽古も試合も、相手は常に敵ではなく同志~

柔道という道を一緒に歩く仲間

 

~黙想!で無になる~

無からまた、何かが始まる
柔道の稽古をすることによって、恥ずかしいけど、上記の柔道の精神からは乖離した自分がいたことに気付きました

・謙虚さが足りない自分

・誠意が足りない自分

・敬意が足りない自分
めまぐるしく過ぎていく日々の中で、見失っていたものを再発見しました。
柔道のシーンのみならず、周りの仲間、家族、お客様、取引先、友人、あらゆる人に誠意をもって接しようと心に誓いました。

そう思うことができました。
ありがとうございました。
 
 
鈴木豪一郎

 

 

大人が柔道をする意味

3歳から柔道をはじめたという豪一郎さん。学生時代には柔道部で稽古を重ねたそうです。
私は39歳から柔道をはじめたので、柔道家というよりは”おとなの習い事”という感覚で稽古に参加しています。
 
ちょっと動けばひーひー言うし、体も思う様に動かないし、なによりなかなか技が向上しませんが、それでもどうして柔道を続けるかというと『柔道を通して自分の体や心と向き合う時間がとれるから』だと思っています。
 
仕事や雑務に追われるように過ごす毎日。その中で、いろんなことを忘れて一心に柔道に打込むことによって「今の自分の体や心の状態」をしぜんと意識するようになります。
 
逃げてしまう自分はいないか?
ごまかそうとする自分はいないか?
頭で思い描いたように動いてくれる体か?
人のせいにしてしまう弱い心ではないか?
 
などなど。
 
体の感覚という実感値を通して自分と向き合える機会は、なかなか持てないと思うのです。
今から強い柔道家になれるとは思っていませんが、自分から逃げない強さ、というものは養っていけるのではないかと思っています。
稽古をする度に、『今の自分ってどう?』と確認を取っているみたい。
柔道大好きな人でも、へとへとになりながら必死で柔道という習い事に通っているという人でも、折々に何かを感じさせてくれる。
柔道という武道は奥が深い、とワタクシなりに感じております。

 

 

(近藤、ひさびさの熱弁)

 

 

豪一郎さんにまたお手合わせいただきたいです!
ワタクシもたくさんの気づきをいただきました。ありがとうございました★
 

 
 

 

館長秘書   近藤ともこ(こんとも)

 

 

 

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