優しさをつないでいこう!〜学年の垣根を越え、思いやりの心・助け合いの心を育む〜

港南道場 2020年6月30日
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幼児と小学生が一緒に練習

港南道場の幼年部・少年部では最上級生が現在小学校3年生です。
小学校3年生というと学校でいえば低学年から中学年へあがった年で学校へ行けばまだまだ上級生に助けられている学年だと思います。
でも、道場へ来たら最上級生。号令係や体操のまとめ役を務めたり、畳拭き掃除も1番多くこなします。
 
低学年の頃は自分のことだけで手いっぱいだった子も、整列のときに並べていない下級生がいれば声がけをしたり、だんだんと周りをみて行動することができるようになっていきます。
稽古後に先生方1人1人にするあいさつも、丁寧にしっかりできるようになり、下級生のお手本です。そんな上級生の姿をみながら、下級生も真似をして成長していきます。
3年生がいない曜日には2年生が最上級生として活躍しています。

 
 
6月中旬の稽古で、とてもうれしいことがありました!
入門したての小学校1年生の子が道場にまだ慣れていなくて緊張と不安を抱えて元気がありませんでした。
稽古後に2年生の男の子が1年生の子を誘って「パックマン」という子供たちに大人気の稽古メニューのルールを教えながら一緒に遊んでくれました。動き回っているうちに、1年生の子の緊張して元気のなかった顔がどんどん笑顔になって、最後は楽しそうに走りまわっていました。

 

大人がどんなに色々な声がけをしても不安が拭いきれなかった中、2人の姿を遠目からみていて、子供の力ってすごいなととてもうれしくなりました。

 

2年生の男の子に「どうしてパックマン2人でやっていたの?」と聞いてみました。すると「慣れていなくて元気がなさそうだったから、元気づけてあげたいなって思って」という答えが返ってきました。
そのシンプルな答えに優しさと成長を感じました。
「元気なさそうだな」と気がついて心配することはあっても、「元気づけてあげたいから声をかけて一緒に遊ぶ」と行動にうつすのは、大人でも勇気のいることだと思います。
それを迷いもなく行動できたことは本当に素晴らしいことでした。

 

 
 
志道館の幼年部・少年部では幼児から小学生まで様々な年齢の子供たちが一緒に稽古をします。
上級生は、自分よりも小さな子たちを気にかけて声をかけたり、走るときもぶつからないように配慮したり、力加減をしたり。
上級生に優しさをもらった下級生は、同じように下級生に優しさをつないでいきます。
学年の垣根を越えて子供たちが一緒に稽古をする中で、思いやりの心や助け合いの心が育まれていくことを感じています。

 
幼児を見守る小学生
 
幼児にお手本を見せる小学生
 

これからも、子供たちが自分のことも仲間のことも大切にできるように、優しさを行動にうつせたときにはそれを見逃さないようにしていきたいです。子供たちが誰かの力になれたことでも「自信」をどんどんつけて成長していけるような道場にしていきたいと思っています。

 

 
 

 

 

野尻 麻実

 

 

 

 

 

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